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    2016

09.30

« アニメーターの原画試験を受けました »

アニメ会社に入社して清書と中割りの仕事を続け2年が過ぎ、
この会社で原画になることを諦め転職活動を始めて落ち続けていた矢先
原画に昇格できる試験を受けられることになりました。

課題として3カット分の絵コンテを渡され、内容に沿った原画を2週間で描きます。
普段の仕事の合間に作業するようにと言われました。
普段の仕事をおそろかにした場合不合格になるそうです。

試験の結果は監督、作画監督、会社取締役の3人と面談をするような形で伝えられます。
会話をするのは初めてでした

「才能がないから諦めたほうがいい」と言われるのも覚悟していたのですが、
「初めてにしてはとてもよく描けている」「振り向きの描写に愛を感じる」と思いがけず褒められました

褒められた振り向きのカットは一番最初に手を付け比較的丁寧に描けたものでした。
締め切りギリギリに描いたカットは椅子から立ち上がる動きだったのですが
足の運びが無かったりと原画枚数の足りないかなり大味な動きになっていました。
自分で動作してみて細かな動きをしっかり観察するように言われました。

あと指摘されたのはレイアウトのパース
縦のパースは上級者向けなので無難に平行にしたほうがいいとのアドバイスを貰いました
消失点が複数あると言われこのような修正を監督に直筆で入れられました


160930.jpg

画像は再現絵です だいたいこんな感じでした

30分ほどで試験面談は終了しました。
プロのアニメーターに自分の絵を添削してもらえることはアニメーターを目指した理由の一つだったので
一つの目標が達成された気分でした
だけど…
ここに到達するまでの2年はちょっと長すぎましたね…

辛いことがたくさんあってとっくに心は折れていました
しかし思いがけず褒められたことで折れかかった心が少しだけ戻ってしまいました

試験は月一回、実力に応じて変動するそうですが大体3回を予定しているそうです
今年中に原画になるのは難しそうですね
前身の会社では原画になるまで最低3~4年はかけていたという話を聞いたのでそのころに比べたら大分マシみたいです
試験に合格しても第二原画というラフで描かれた原画をある程度整った線で清書する仕事が待っています(収入は原画の半分です)
アニメーターのスタートラインというイメージのあった原画になれるまで耐えられるだろうか

お笑い芸人に例えるなら動画の仕事はほぼノーギャラで舞台に毎日出演しているようなもの
原画は地上波テレビへの出演みたいなもので原画試験は放送作家にネタを見てもらうオーディション
今辞めたらあこがれの業界で活躍できるかもしれなかった少しの可能性をふいにしてしまったことを
ずっと悔やみ続けてしまう気がするんです

仕事自体はとても楽しいしやりがいのあるものなのでできることならずっと続けていきたいのですが
自分の中での葛藤がひどくて…うーん…
固定給や正社員登用のあるアニメ会社は全部落ちてしまったし…

別の本業があってその傍らフリーで原画アニメーターができたらいいんですけどそんなの考えが甘すぎますよね



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